さて最近ではDIYやハンドメイドなどが人気があるようですね。
しかしその中でもナイフ作りはなかなかマイナーな位置づけだと思います。
そんなわけで今回は私がナイフ作りを始めたきっかけなどを書いていきます。
一番最初のきっかけは高校生の頃
私は小学生の頃は、ひたすらミニ四駆をやってました。パーツの組み合わせとか、ボディの改造とか塗装とかずっとやってました。
さらに電子工作キットのラジオとかも作ったりしました。モノ作りが好きだったんですね。
中学校に入ると、ミニ四駆は引退して部活に力を入れ始めました。それなりに充実した生活でしたが、ちょっと物足りなさもありました。
高校に入ると、特に部活にも入りませんでした。その代わり近所の空手道場に通ってました。
それで部活よりも時間が余るので、なんか面白そうなことを探してました。
それである時、ふらっと立ち寄った本屋で「ナイフメイキング読本」を見つけました。立ち読みしてすっかり興奮した私は、その本を買って帰りました。
その後しばらくの期間は、その本を毎日眺めてましたね。
まあ正直なところ、映画やゲームとかの影響でナイフが好きだったんですよね。中高生の男子ならよくあることです、たぶん。
それを自分で作れるっていうところに、強く惹かれたのを覚えています。
しかし実際には始められなかった
ナイフ作りに強い興味を持ったんですが、実際に始めることはその時はできませんでした。
その一番の理由は費用です。材料や最低限の工具でも、高校生の自分では手が出せませんでした。
本格的な電動工具などを考えると、ますます手が出ません。
さらにナイフ作りの世間的なイメージもあんまり良くないですよね。
事件に使われたりしてナイフ自体のイメージが良くないですし、危ないことと思われているような気がします。実際のことはわかりませんが、私の肌感覚としてはマイナスだと思ってました。
当時は実家ぐらしだったので、見つかったら親に文句言われそうだなぁという懸念もありました。
そんなわけで強い願望はあったんですが、それを心に封じ込めて過ごしていくことになります。
大学受験とか忙しく過ごしていくうちに、そのこと自体も意識に上がらなくなっていきました。
しかしやはり無くなっていたわけではなかったのです。
転機は彼女との同棲
その後はうつ病になって大学を中退したり、職を転々としたりしてました。波乱万丈だ!
それで30代半ばのころに、当時付き合っていた彼女(現在の妻)と同棲することになりました。
それで二人で財布にやさしい歴史あるアパート(築年数!)に引っ越しました。
新しく生活が始まってしばらくすると、私はあんまり自覚がなかったのですが、
「ああ~、ナイフ作りてぇなぁ~」みたいなことを私がたびたび言っていらしいのです。
その話を聞いて高校生の頃の願望を思い出したのと、彼女のOkサインが出たので「これはやるしかない!」となったのです。
始めたのはいいけど大変だった!
そんなわけで勢いで材料を注文しました。ずっとやりたかったことをやるわけですから、当然ワクワクです。
しかしなぜかなぞの緊張というか葛藤みたいなものもありましたね。
やりたい気持ちがある一方で、それを抑えようとする感情みたいなものが自分の中にありました。ずっと我慢というか抑え込んでたことを、いざやろうとすると結構抵抗があるものですね。
長年の心のクセみたいなものかもしれません。
それをぶち抜くのは、純粋なパワー(勢い)が重要だと思います。
そもそも現代人は頭で色々考えてしまいます。というか社会がそれを要請してます。細かく計画を立てて、リスク計算をして、成功確率を考慮してそれに基づいてやっと実行みたいな。
まあそういうことが必要なこともわかりますが、自分の心の問題があるときは逆効果だと私は思ってます。計画立てているうちにやっぱやめとこうとか、とりあえず先送りにしてもっと検討しよう・・・とかに流れやすいからです。
少なくとも私はそういうタイプなので、深く考えず勢いで始めました!ついでに言うとこのブログも勢いで始めました!
無事に材料を注文してゲットし、近所のホームセンターで金属用のノコギリとヤスリもゲットしてきました。
最低限の材料と工具でのスタートです。
始めたのはいいんですが、ナイフ用の鋼材は固くて加工が大変だった(笑)ノコギリで汗だくになるまでやっても、全然切り進んでないぞ!みないな感じです。
しかし私は収入がミニマリスト的な感じでして(爆)、さらに歴史ある賃貸アパートなので電動工具で騒音も出せないのです。
それでも休みの日などにコツコツ作業を続けて、1年くらいかけてやっと処女作が完成しました。ブログのヘッダー画像のナイフがそれです。
完全に勢いだけで始めましたが、結果的に日々の生活も楽しくなりました。
いろいろな事情でやりたいことができない人も多いと思いますが、出来る範囲で始めちゃうのも一つの方法だと思います。もちろん万人におすすめはできませんが、私のような一部のタイプには強くおすすめしたいです。
そんなわけで私のナイフ作りのきっかけは以上です。